病気・・・(てんかん)



その年の夏は冷夏でした。しかし9月に入ってから急に暑くなってしまって
人間も参ってしまうような気候でした。

2003・9・18 12:00pm頃、庭で突然ガタガタという音がしました。
なんなの?っと思って外に出てみると小屋から顔を少し出したまま寝ているチロくんが
バタバタと小屋の中で足をこいでいます。
しかも口からはアワを噴いています。
異様な状況に私も頭がパニックになってしまいどうしていいのが分からなくなりました。
小屋から出してやりたいのですが、触っていいのかどうかも分からず、
ただただ「チロー、チロー」と呼ぶしかありませんでした。

やっとチロがもがきながらも小屋から出てきましが、ふらふらです。
よろよろと倒れそうになりながら動いていきます。
「どうしたの?チロ、大丈夫?」と近づいていってみたのですが
ビクッとして私から逃げていきます。
泣きそうになってしまいました。
もう一度「チロ、チロ」と呼びながら近づきますがやはりビクッとなって
逃げていきます。
「目が見えなくなってしまってるのかしら?」と私は不安でいっぱいになってしまいました。

そ〜っと近づいて手の甲を匂わせました。
やっと私だと分かったのかしっぽを振って擦り寄ってきてくれました。
私は泣きながら「チロ、チロ、どうしちゃったの?」と繰り返してしまいました。

発作を起こして、意識がしっかりするまで5分ほどだったでしょうか。
その後はいたって普通のチロでした。
「なんなんだろう、何の病気だろう」という思いが頭の中でぐるぐる
まわりながら、病院に連れて行きました。

獣医さんに症状を話すと「たぶんてんかんでしょう」と言われました。
「てんかん・・・」どんなものかよく分からなく不安がっている私に先生は
詳しく説明してくれました。

犬にはけっこう多い病気であること
薬を飲べば重症でもない限り死んでしまうことはないということ
1,2回の発作だけで終わってしまう場合もあること
その他いろいろなことを教えてもらいました。

今回は1度だけの発作でいまは普通なので
様子を見てみましょう、ということでした。

このままで終わってくれればいいなと思いながら
私自身すこし軽い気持ちになりました。



2003・9・19 3:00am頃 またもやガタガタという音が聞こえてきました。
「まずい、まただ」と急いで小屋を見てみると、今度は小屋の入り口に
お尻を出してガタガタと痙攣しているチロがいました。
アワも少し噴いてるようだし、失禁も少ししているようです。
背中をさすりながら外に出してみました。
昼のときよりは病状は軽いようでふらふらしたりする時間は3分ほどでした。

翌日急いで病院に行きました。
先生に昨日の症状を話してみると、
「う〜ん、薬飲んだほうがいいね」とのこと。
一日2回御飯の時に錠剤と液体の飲み薬を飲むことになりました。

薬を飲みだしてからのその後、症状は良く、発作は一度も起こっていません。
2005年現在は一日2回の薬が、一日1回になっています。
このまま調子よくいけばまた間隔をあけてみようと先生にも言われています。


チロの場合はおそらく気候(気温)の急な変化に体が対応しきれなくなって
いるのだろうということです。
最近はものすごい猛暑だったりと異常気象が多くなってしまっているので
かなり体に負担がかかっているのでしょう。
しかし気候を私の力でエイッっと変えることはできず、いつも気遣ってあげる
ことしかできません・・・
このまま発作がおさまっていてくれればと願うばかりの飼い主です。